RC造の雑壁と耐震壁の違いは?構造計算で地震力を負担させるかどうか(令第78条の2)
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ルート君
図面にある「雑壁」って、耐震壁とどう違うの?
RC造の耐震壁と雑壁の違いは、構造計算で地震力(水平力)を負担させるかどうかです。
耐震壁は、水平力を負担する構造壁で、令第78条の2の配筋などの規定を満たします。
雑壁は、構造計算で水平力の負担を見込まない壁で、腰壁・垂れ壁・袖壁などが当たります。
ただし雑壁も実際には剛性があり、構造の挙動に影響することがあります。
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耐震壁と雑壁は何が違うのか
両者は、構造計算での役割で区別されます。
| 観点 | 耐震壁 | 雑壁 |
|---|---|---|
| 役割 | 地震力(水平力)を負担する | 構造計算では水平力の負担を見込まない |
| 構造計算の扱い | 剛性・耐力を算入する | 原則算入しない(剛性の影響は別途考慮) |
| 主な例 | 連続して立ち上がる壁(連層耐震壁) | 腰壁・垂れ壁・袖壁・間仕切壁 |
| 仕様の規定 | 厚さ・配筋・周辺部材の規定(令第78条の2) | 構造耐力上の要件は課されない |
「壁があるか」ではなく「計算で地震力を負担させるか」で分かれます。
雑壁でも構造に影響するのはなぜか
雑壁は計算で無視しても、実際には剛性を持っています。
- 柱に取り付く腰壁・垂れ壁は柱を拘束し、短柱化してせん断破壊を招くことがある
- 袖壁や雑壁の偏った配置は、剛性率・偏心率を乱してねじれを生む
短柱の危険性は短柱とは?腰壁・垂れ壁によるせん断破壊で詳しく解説しています。
雑壁の影響をどう処理するのか
計算と実際の挙動のズレを防ぐ方法は、主に2つです。
- 柱・梁と雑壁の間に耐震スリットを設け、構造的に縁を切る
- 雑壁を耐震壁として設計に取り込み、剛性・耐力を見込む
完全スリットを設けると、柱と雑壁は構造的に切り離されます。
雑壁を耐震壁として扱えるのか
雑壁をそのまま耐震壁として計算に算入することはできません。
耐震壁として扱うには、耐力壁の厚さ・配筋・周辺部材(境界梁・柱)の規定(令第78条の2)を満たす必要があります。
壁があるだけでは耐震壁にはなりません。
試験で問われやすいポイント
- 耐震壁と雑壁の違いは、構造計算で地震力(水平力)を負担させるかどうか。耐震壁は算入、雑壁は原則算入しない。
- 雑壁(腰壁・垂れ壁・袖壁)も剛性を持ち、短柱化・剛性の偏在で構造に影響する。耐震スリットで縁を切る。
- 雑壁を耐震壁として算入するには、令第78条の2の厚さ・配筋・周辺部材の規定を満たす必要がある(壁があれば耐震壁、ではない)。
仕様規定は、学科試験でも問われやすい分野です。試験対策の進め方は、建築士講座の費用の比較を参考にしてください。
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一問一答
Q. RC造の耐震壁と雑壁の違いは何か。
答えを見る
A. 構造計算で地震力(水平力)を負担させるかどうか。耐震壁は剛性・耐力を算入する構造壁、雑壁(腰壁・垂れ壁・袖壁など)は計算で負担を見込まない壁。
Q. 雑壁は構造にまったく影響しないのか。
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A. 影響する。剛性を持つため、柱を拘束して短柱化させたり、偏った配置で剛性率・偏心率を乱す。耐震スリットで縁を切って影響を抑える。
Q. 壁があれば耐震壁として計算に入れてよいか。
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A. よくない。耐震壁として算入するには、令第78条の2の厚さ・配筋・周辺部材(境界梁・柱)の規定を満たす必要がある。
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参照
- 建築基準法施行令 第78条の2(RC造の耐力壁の厚さ・配筋・周辺部材)
- 建築基準法施行令 第77条(RC造の柱の構造・帯筋)
- 雑壁の剛性評価・耐震スリットの扱いは、構造設計の技術基準・指針による