準耐力壁を壁量計算に入れるときの注意点は?耐力壁との違いと2025年改正(令第46条)

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ルート君

腰壁や垂れ壁って、壁量計算に入れていいの?

準耐力壁は、腰壁・垂れ壁・そで壁などで、耐力壁の要件は満たさないものの一定の水平抵抗を持つ壁です。

従来の壁量計算では算入できませんでしたが、2025年の改正で評価できるようになりました。

ただし耐力壁より評価は補助的で、算入には配置や確認の条件があります。

とくに準耐力壁等が必要壁量の過半を超える場合は、追加の確認が必要です。

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準耐力壁と耐力壁は何が違うのか

2つは、構造計算での位置づけが異なります。

観点 耐力壁 準耐力壁
位置づけ 地震・風に抵抗する主要な壁 補助的に水平抵抗する壁
筋かい・構造用面材を張った壁 腰壁・垂れ壁・そで壁・開口のある壁など
壁量計算の扱い 壁倍率で算入する 2025年改正で一定の評価により算入可

準耐力壁は、耐力壁の要件(高さ・仕様)を満たさない壁です。

2025年改正で何が変わったのか

2025年4月の改正で、壁量計算の基準が見直されました。

  • 準耐力壁等を壁量計算で評価できるよう明文化された
  • 従来の「軽い屋根・重い屋根」の区分による必要壁量の基準が見直された

改正後の必要壁量や具体的な算入方法は、最新の告示・基準で確認します。

準耐力壁を算入するときの注意点は何か

準耐力壁等を壁量計算に算入するときは、次の点に注意します。

  • 耐力壁より評価が小さく、配置や仕様の要件がある
  • 準耐力壁等が必要壁量の過半を超える場合、面材等を固定する柱の脆性的な破壊が生じないことの確認が必要
  • 壁倍率の合計には上限がある

準耐力壁等に頼りすぎると追加の確認が必要になるため、耐力壁を基本に計画します。

なぜ準耐力壁が評価されるようになったのか

住宅の省エネ化などで建物が重くなり、必要な耐震性が見直されました。

その中で、実際に水平力へ抵抗している腰壁・垂れ壁などを評価する仕組みが整えられました。

木造の壁量計算の全体像は木造の必要壁量計算(R7改正後の新方式と旧方式)を参照してください。

試験で問われやすいポイント

  • 準耐力壁(腰壁・垂れ壁・そで壁など)は耐力壁の要件を満たさないが、2025年改正で壁量計算で評価できるようになった。
  • 準耐力壁等が必要壁量の過半を超える場合は、面材を固定する柱の脆性的な破壊が生じないことの確認が必要
  • 準耐力壁は耐力壁より評価が補助的。壁倍率の合計には上限があり、具体的な算入方法は最新の告示・基準で確認する。

耐震設計は、試験でも実務でも欠かせない分野です。試験対策の進め方は、スマホでの学習法を参考にしてください。

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一問一答

Q. 準耐力壁とは何か。耐力壁とどう違うか。

答えを見る

A. 腰壁・垂れ壁・そで壁などで、耐力壁の要件(高さ・仕様)は満たさないが、面材等で一定の水平抵抗を持つ補助的な壁。耐力壁は地震・風に抵抗する主要な壁で、壁倍率により壁量計算に算入する。

Q. 準耐力壁は壁量計算に入れてよいか。

答えを見る

A. 2025年の改正で、準耐力壁等を壁量計算で評価できるよう明文化された。ただし耐力壁より評価は補助的で、配置・仕様の要件があり、具体的な算入方法は最新の告示・基準で確認する。

Q. 準耐力壁を算入するときの主な注意点は。

答えを見る

A. 準耐力壁等が必要壁量の過半を超える場合は、面材等を固定する柱の脆性的な破壊が生じないことの確認が必要。耐力壁を基本にし、準耐力壁等に頼りすぎないよう計画する。

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最終判断は、所管行政庁または確認検査機関に確認してください。準耐力壁等の評価方法や必要壁量は2025年改正後の告示・基準により定まり個別の判断を要するため、構造設計者・所管行政庁にご確認ください。本記事は2026年6月時点の情報をもとに作成しています。

参照

  • 建築基準法施行令 第46条第4項(木造の必要壁量・壁量計算)
  • 2025年4月施行の建築基準法改正(木造の必要壁量等の基準の見直し・準耐力壁等の評価)
  • 国土交通省「木造建築物における必要な壁量等の基準の見直しについて」関係資料

この記事を書いた人

ルート君

建築士試験と構造法規を一緒に学ぶキャラクター。