片筋かいとたすき掛け筋かいの壁倍率の違いは?2倍になる関係と上限5.0(令第46条第4項)

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ルート君

筋かいをたすき掛けにすると、壁倍率はちょうど2倍になるの?

たすき掛けの筋かいの壁倍率は、原則として片筋かいの2倍です(令第46条第4項表1)。

たすき掛けは、同じ筋かいを2本X字に配置したものだからです。

ただし9cm角以上の筋かいは、2倍の6.0ではなく上限の5.0になります。

また片筋かいは向きによって引張・圧縮の効き方が変わり、配置のバランスが重要です。

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片筋かいとたすき掛けの壁倍率はどう違うのか

筋かいの壁倍率は、断面と片/たすき掛けの別で決まります(令第46条第4項表1)。

筋かい(木材) 片筋かい たすき掛け
厚1.5cm×幅9cm以上(または径9mm以上の鉄筋) 1.0 2.0
厚3cm×幅9cm以上 1.5 3.0
厚4.5cm×幅9cm以上 2.0 4.0
厚9cm×幅9cm以上 3.0 5.0

9cm角の筋かいだけは、たすき掛けでも2倍の6.0にならず5.0が上限です。

なお、この5.0は筋かい単体(9cm角たすき掛け)の倍率で、R7.4.1改正後も表1の個別値は変わりません。これとは別に、複数の耐力壁を重ねた合計の壁倍率の上限は、R7.4.1改正(2025年4月施行)で5から7に引き上げられました。「筋かい単体の5.0」と「合計上限の7」は別物なので混同しないよう注意します。詳しくは令第46条のR7.4.1改正(新方式)を参照してください。

なぜたすき掛けは2倍になるのか

片筋かいは、地震や風の力の向きによって引張または圧縮のどちらかで抵抗します。

たすき掛けは両方向の力に対して常にどちらかが効くため、片筋かいの2倍の倍率になります。

ただし9cm角のたすき掛けは、計算上は6.0ですが、令第46条第4項表1では5.0と定められています。

片筋かいの向きで何に注意するのか

片筋かいは1方向にしか入っていないため、配置のバランスに注意が必要です。

  • 引張で効く向きと圧縮で効く向きが偏らないよう、向きを互い違いに配置する
  • 4分割法などで耐力壁線のバランスを確認する

必要壁量と配置の確認は木造の必要壁量・4分割法を参照してください。

鉄筋の筋かいはどう扱うのか

鉄筋の筋かい(径9mm以上)は、引張にのみ抵抗します。

圧縮には座屈して効かないため、たすき掛けにして両方向に備えます。

壁倍率は片筋かいで1.0、たすき掛けで2.0です(令第46条第4項表1)。

試験で問われやすいポイント

  • 筋かいの壁倍率は令第46条第4項表1で、たすき掛けは原則片筋かいの2倍(1.0→2.0・1.5→3.0・2.0→4.0)。
  • ただし9cm角の筋かいのたすき掛けは6.0ではなく5.0(令第46条第4項表1)。
  • 鉄筋の筋かい(径9mm以上)は引張のみ。片筋かいは向きで引張・圧縮が変わるため配置のバランスが重要。

仕様規定は、学科試験でも問われやすい分野です。効率よく学ぶ方法は、建築士の通信講座の選び方で整理しています。

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一問一答

Q. たすき掛けの筋かいの壁倍率は片筋かいの何倍か。

答えを見る

A. 原則として片筋かいの2倍(令第46条第4項表1)。たとえば片1.0→たすき2.0、片1.5→たすき3.0、片2.0→たすき4.0。

Q. 9cm角の筋かいをたすき掛けにすると壁倍率はいくつか。

答えを見る

A. 5.0。片筋かいが3.0なので計算上は6.0だが、令第46条第4項表1では5.0と定められている。

Q. 鉄筋の筋かいはなぜたすき掛けにするのか。

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A. 鉄筋の筋かいは引張にのみ抵抗し、圧縮には座屈して効かないため。たすき掛けにすることで、どちらの向きの力にも引張側の筋かいで抵抗できる。

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参照

  • 建築基準法施行令 第46条第4項表1(軸組の種類と壁倍率)
  • 建築基準法施行令 第45条(筋かいの断面・端部の緊結)
  • 昭和56年建設省告示第1100号(その他の軸組の種類と倍率の数値)

この記事を書いた人

ルート君

建築士試験と構造法規を一緒に学ぶキャラクター。