丸太組構法(ログハウス)の構造規定とは?告示第411号と適用範囲・耐力壁の規定(法第20条・令第80条の2)
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ルート君
ログハウスって丸太を積むだけ?構造の決まりはあるの?
ログハウスは、丸太や製材を水平に積み上げて壁をつくる構造で、丸太組構法と呼ばれます。
在来木造とは力の伝え方が異なるため、専用の告示で構造方法の技術的基準が定められています。ここでは丸太組構法の法令上の位置づけを整理します。
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丸太組構法(ログハウス)とは何か
丸太組構法は、構造耐力上主要な部分に丸太・製材その他これに類する木材(丸太材等)を水平に積み上げて壁を設ける工法です。
柱や筋かいで支える在来木造とは異なり、積み上げた壁そのもので水平力と鉛直力に抵抗します。壁の交さ部では丸太を組み合わせ、壁面から端部を突き出すノッチで固めるのが特徴です。
どの告示で規定されているのか
丸太組構法は、令第80条の2(特殊な構造方法)に位置づけられ、平成14年国土交通省告示第411号が構造方法の技術的基準を定めています。
正式名称は丸太組構法を用いた建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める件で、この告示の制定により旧来の昭和61年建設省告示第859号は廃止されました。材料の樹種や含水率(20%以下)、防腐措置なども告示で定められています。
何階・どの規模まで建てられるのか
丸太組構法は、原則として地階を除く階数2以下が対象です。
例外として、1階を鉄筋コンクリート造や鉄骨造とし、2階以上を丸太組とした併用建築物で最上階を小屋裏とする場合は、階数3以下とすることができます。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 階数 | 原則 地階を除く2以下(RC造等併用+最上階小屋裏で3以下も可) |
| 次のいずれかは許容応力度計算(令第82条)で安全を確かめる | |
| 延べ面積 | 300㎡を超えるもの |
| 高さ | 8.5mを超えるもの |
| 階数 | 2以上(小屋裏利用二階建てを除く) |
構造計算が必要な規模の考え方は構造計算ルートもあわせて参照してください。
耐力壁にはどんな規定があるのか
積み上げた壁が構造の主役になるため、耐力壁の配置と寸法に細かい規定があります。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 耐力壁線相互の距離 | 6m以下 |
| 耐力壁線で囲まれた面積 | 30㎡以下(許容応力度計算で確認すれば緩和) |
| 耐力壁の高さ | 4m以下(幅は高さ×0.3以上) |
| 丸太材等の断面積 | 105㎠以上1400㎠以下(2階に丸太組を用いる壁は150㎠以上・接触幅9cm以上) |
| 交さ部のノッチ | 丸太材を組み、壁面から端部を20cm以上突出 |
| 通しボルト | 外壁の交さ部に径13mm以上を設ける |
面積が60㎡を超える場合などは、偏心率0.15以下を確認する構造計算が求められます。特殊な構造方法の全体像は令第80条の2(特殊な構造方法と大臣告示)を参照してください。
実務で押さえるポイント
- 丸太組構法(ログハウス)の構造方法は平成14年告示第411号が定め、令第80条の2(特殊な構造方法)に基づく。丸太材等を水平に積み上げて壁を設ける工法で、交さ部はノッチで固める。
- 原則は地階を除く階数2以下。延べ面積300㎡超・高さ8.5m超・階数2以上(小屋裏利用二階建てを除く)は許容応力度計算が必要。
- 耐力壁線の距離は6m以下、囲まれた面積は30㎡以下(計算で緩和)。耐力壁の高さは4m以下、交さ部のノッチは20cm以上突出させる。
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一問一答
Q. 丸太組構法の構造方法を定める告示は何号か。
答えを見る
平成14年国土交通省告示第411号。令第80条の2(特殊な構造方法)に基づき、丸太材等を水平に積み上げて壁を設ける丸太組構法の材料・耐力壁・接合などの技術的基準を定める。
Q. 丸太組構法は何階まで建てられるか。
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原則は地階を除く階数2以下。1階をRC造や鉄骨造とし2階以上を丸太組とした併用建築物で、最上階を小屋裏とする場合は階数3以下とすることができる。
Q. 丸太組構法で構造計算(許容応力度計算)が必要になるのはどんな場合か。
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延べ面積300㎡を超える、高さ8.5mを超える、地階を除く階数が2以上(小屋裏利用二階建てを除く)のいずれかに当たる場合。
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参照
- 平成14年国土交通省告示第411号(丸太組構法の構造方法。最終改正 平成28年告示第796号)
- 建築基準法 第20条/建築基準法施行令 第80条の2第一号・第36条第1項・第82条・第82条の6
- 国土交通省告示第411号 本文(丸太組構法を用いた建築物等の構造方法に関する技術的基準)
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