RC耐震壁に開口を設ける場合の確認申請上の注意点は?耐力の変化と計画変更(令第78条の2)
本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
ルート君
RCの耐震壁に窓を開けたいんだけど、構造や手続きはどうなるの?
RC造の耐震壁に開口を設けると、壁の耐力・剛性が変わるため、構造の再検討が必要です。
新築の設計途中で開口を設ける・位置を変える場合は、原則として計画変更になります。
既存建物に開口を設ける場合は、大規模の修繕・模様替に該当するかで確認申請の要否が決まります。
いずれの場合も、開口による耐力の低下と補強の検討が前提になります。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
実務者向けメモ:市場価値が気になる方は建築士・設計者の転職比較もあわせてどうぞ。
開口を設けると耐震壁はどう変わるのか
耐震壁は地震力を負担する壁で、開口はその耐力・剛性に影響します。
- 開口が大きいほど、耐震壁としての耐力が下がる(低減して評価する)
- 開口が一定以上大きいと、耐震壁として扱えず雑壁になる
- 開口の周囲には、補強筋が必要になる
耐震壁と雑壁の違いはRC造の雑壁と耐震壁の違いを参照してください。
新築の設計変更では計画変更になるのか
新築の設計途中で耐震壁に開口を設ける・位置を変える場合は、原則として計画変更です。
開口は耐力を下げる方向の変更で、安全側とは限らず、構造全体の再計算を伴うためです。
計画変更か軽微な変更かは、確認を行った建築主事・指定確認検査機関に確認します。
既存建物に開口を設ける場合の確認は
既存のRC建物に開口を設ける場合は、工事の規模で確認の要否が決まります。
| 工事の内容 | 確認申請 |
|---|---|
| 主要構造部(壁)の一種以上を過半にわたり改変(大規模の修繕・模様替) | 必要 |
| 過半に満たない部分的な開口 | 不要(ただし構造の安全確認は必要) |
確認が不要な場合でも、耐力の低下に対する構造の検討は欠かせません。大規模の修繕・模様替の考え方は大規模の修繕・大規模の模様替とは?を参照してください。
開口設置で確認しておくことは何か
開口を設けるときは、次の点を確認します。
- 開口による耐力・剛性の低下と、建物全体への影響(偏心・ねじれ)
- 開口が大きすぎて耐震壁として扱えなくなっていないか
- 開口の周囲の補強筋の配置
進め方は、構造設計者・所管行政庁と確認するのが確実です。
試験で問われやすいポイント
- RC耐震壁に開口を設けると耐力・剛性が変わり構造の再検討が必要。開口が大きいほど耐力が下がり、一定以上で雑壁になる。
- 新築の設計変更で開口を設ける・位置を変えるのは安全側でないため原則として計画変更。
- 既存改修は大規模の修繕・模様替(主要構造部の過半)に該当すれば確認申請が必要。開口周囲の補強筋も検討する。
仕様規定は、学科試験でも問われやすい分野です。学習の進め方は、建築士は独学で合格できるかもあわせてご覧ください。
こうしたケース対応の実務を活かして働き方を変えたいなら、設計者の転職と年収の比較もどうぞ。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
一問一答
Q. RC耐震壁に開口を設けると構造はどうなるか。
答えを見る
A. 耐力・剛性が下がり、建物全体の地震時の挙動(偏心・ねじれ)に影響する。開口が大きいほど耐震壁としての耐力が下がり、一定以上で耐震壁として扱えず雑壁になる。開口周囲には補強筋が必要。
Q. 新築の設計途中で耐震壁に開口を設けるのは計画変更か。
答えを見る
A. 原則として計画変更。開口は耐力を下げる変更で安全側とは限らず、構造全体の再計算を伴うため、軽微な変更には当たりにくい。最終的な判断は確認検査機関による。
Q. 既存のRC建物に開口を設けると確認申請は必要か。
答えを見る
A. 主要構造部(壁)の一種以上を過半にわたり改変する大規模の修繕・模様替に当たれば必要。過半に満たない部分的な開口は確認不要だが、耐力の低下に対する構造の検討は必要。
この記事のカテゴリの記事一覧は仕様規定にまとめています。
参照
- 建築基準法施行令 第78条の2(RC造の耐力壁)
- 建築基準法 第6条第1項(確認・計画変更の確認)/施行規則 第3条の2(軽微な変更)
- 建築基準法 第2条第14号・第15号(大規模の修繕・大規模の模様替)