建築基準法の数値の読み方|以上・以下・超・未満・以内の使い分け(境界を含むか)
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ルート君
「16m超」と「16m以下」って、16mちょうどはどっちに入るの?
構造法規には高さ・面積・倍率などの数値が多く、境界の値を含むかどうかで結論が変わります。
「以」がつく言葉は基準点を含み、つかない言葉は含まない、というルールで読み解けます。構造の数値を例に整理します。
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「以上・以下」と「超・未満」はどう違うのか
数の大小を表す4つの言葉は、基準点を含むかどうかで分かれます。
| 用語 | 意味 | 基準点 |
|---|---|---|
| 以上 | その数と同じか大きい(≧) | 含む |
| 以下 | その数と同じか小さい(≦) | 含む |
| 超(超える) | その数より大きい(>) | 含まない |
| 未満 | その数より小さい(<) | 含まない |
「16m超」は16mちょうどを含まず、「16m以下」は16mちょうどを含みます。
4つの言葉が基準の値をどう扱うかを並べると、違いが一目でわかります。
構造法規の数値で具体的に確かめてみる
当サイトで扱う構造の数値を、この読み方で並べると境界がはっきりします。
| 表現 | 境界の値の扱い |
|---|---|
| 木造で高さ16m超は構造計算が必要 | 16.0mちょうどは含まない(16m以下側) |
| 延べ面積300㎡超の木造は構造計算が必要 | 300㎡ちょうどは含まない |
| 平屋かつ延べ面積200㎡以下は新3号 | 200㎡ちょうどは含む |
| 木造の壁倍率は5.0以下 | 5.0ちょうどは含む(上限値) |
| 剛性率は0.6以上 | 0.6ちょうどは含む |
| 擁壁は高さ2m超で工作物確認 | 2.0mちょうどは含まない |
| 上部構造評点0.7未満は危険性が高い | 0.7ちょうどは含まない(0.7は「0.7以上1.0未満」側) |
規模区分の数値は構造法規の数値早見表に、根拠は構造規定の区分にまとめています。
「以内」「以前」「以後」は基準を含むのか
期間や時点を表す言葉も、「以」がつくかどうかで基準点を含むかが決まります。
| 用語 | 基準点 | 例 |
|---|---|---|
| 以内 | 含む | 完了検査は工事完了から4日以内に申請 |
| 以前・以後・以降 | 含む | その年に建てられたものを含む |
| 前・後 | 含まない | その時点ちょうどは含まない |
「以」がつけば基準点を含み(以上・以下・以内・以前・以後)、つかなければ含まない(超・未満・前・後)、と覚えると確実です。
覚え方のコツは何か
数値の境界で迷ったら、「以」の有無を確認します。
- 「以」がつく=基準点を含む(以上・以下・以内・以前・以後・以降)。
- 「以」がつかない=基準点を含まない(超・未満・前・後)。
構造法規では、この1点の違いで構造計算の要否や確認の区分が変わるため、条文は「超」か「以下」かまで正確に読みます。
試験で問われやすいポイント
- 「以上・以下・以内・以前・以後」は基準点を含み、「超・未満・前・後」は含まない。「以」の有無で判断する。
- 高さ16m超・延べ300㎡超は、その値ちょうどを含まない。延べ200㎡以下・壁倍率5.0以下は、その値ちょうどを含む。
- 条文の数値要件は「超」か「以下」かで結論が変わるため、選択肢の言い換え(「超」を「以上」にすり替える等)に注意する。
用語の正確な理解は、学科試験の得点に直結します。効率よく学ぶ方法は、建築士は独学で合格できるかで整理しています。
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一問一答
Q. 「高さ16mを超える」に16mちょうどは含まれるか。
答えを見る
含まれない。「超(超える)」は基準点を含まないため、16.0mちょうどは「16m以下」側になる。
Q. 「延べ面積200㎡以下」に200㎡ちょうどは含まれるか。
答えを見る
含まれる。「以下」は基準点を含むため、200㎡ちょうどは200㎡以下に該当する。
Q. 基準点を含む言葉と含まない言葉を見分けるコツは。
答えを見る
「以」がつくか。以上・以下・以内・以前・以後は含み、超・未満・前・後は含まない。
この記事のカテゴリの記事一覧は用語解説にまとめています。
参照
- 法令における用語の用法(以上・以下・超・未満・以内・以前・以後の基準点の扱い)
- 建築基準法 第20条・第6条・第88条/施行令 第36条の2・第46条・第138条
- 各数値要件の根拠は当サイトの各解説記事を参照