建築基準法の数値の読み方|以上・以下・超・未満・以内の使い分け(境界を含むか)

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

ルート君

「16m超」と「16m以下」って、16mちょうどはどっちに入るの?

構造法規には高さ・面積・倍率などの数値が多く、境界の値を含むかどうかで結論が変わります。

「以」がつく言葉は基準点を含み、つかない言葉は含まない、というルールで読み解けます。構造の数値を例に整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

建築関係法令集 法令編

建築関係法令集 法令編

構造の条文を実際に引くなら、法令集が手元に一冊あると確実です。

(現役設計者の方へ)実務経験の市場価値は設計者の転職エージェント比較で見ておけます。

「以上・以下」と「超・未満」はどう違うのか

数の大小を表す4つの言葉は、基準点を含むかどうかで分かれます。

用語意味基準点
以上その数と同じか大きい(≧)含む
以下その数と同じか小さい(≦)含む
超(超える)その数より大きい(>)含まない
未満その数より小さい(<)含まない

「16m超」は16mちょうどを含まず、「16m以下」は16mちょうどを含みます。

4つの言葉が基準の値をどう扱うかを並べると、違いが一目でわかります。

基準の値を含むか、含まないか 基準の値 ●=含む ○=含まない 以上(≧) 基準の値を含む 大きい → 以下(≦) 基準の値を含む ← 小さい 超(>) 基準の値を含まない 大きい → 未満(<) 基準の値を含まない ← 小さい 「以」がつけば基準の値を含む(以上・以下・以内・以前・以後・以降) 「以」がつかなければ含まない(超・未満・前・後)
図:以上・以下・超・未満と、基準の値を含むかどうか。

構造法規の数値で具体的に確かめてみる

当サイトで扱う構造の数値を、この読み方で並べると境界がはっきりします。

表現境界の値の扱い
木造で高さ16mは構造計算が必要16.0mちょうどは含まない(16m以下側)
延べ面積300㎡の木造は構造計算が必要300㎡ちょうどは含まない
平屋かつ延べ面積200㎡以下は新3号200㎡ちょうどは含む
木造の壁倍率は5.0以下5.0ちょうどは含む(上限値)
剛性率は0.6以上0.6ちょうどは含む
擁壁は高さ2mで工作物確認2.0mちょうどは含まない
上部構造評点0.7未満は危険性が高い0.7ちょうどは含まない(0.7は「0.7以上1.0未満」側)

規模区分の数値は構造法規の数値早見表に、根拠は構造規定の区分にまとめています。

「以内」「以前」「以後」は基準を含むのか

期間や時点を表す言葉も、「以」がつくかどうかで基準点を含むかが決まります。

用語基準点
以内含む完了検査は工事完了から4日以内に申請
以前・以後・以降含むその年に建てられたものを含む
前・後含まないその時点ちょうどは含まない

「以」がつけば基準点を含み(以上・以下・以内・以前・以後)、つかなければ含まない(超・未満・前・後)、と覚えると確実です。

覚え方のコツは何か

数値の境界で迷ったら、「以」の有無を確認します。

  • 「以」がつく=基準点を含む(以上・以下・以内・以前・以後・以降)。
  • 「以」がつかない=基準点を含まない(超・未満・前・後)。

構造法規では、この1点の違いで構造計算の要否や確認の区分が変わるため、条文は「超」か「以下」かまで正確に読みます。

試験で問われやすいポイント

  • 「以上・以下・以内・以前・以後」は基準点を含み、「超・未満・前・後」は含まない。「以」の有無で判断する。
  • 高さ16m超・延べ300㎡超は、その値ちょうどを含まない。延べ200㎡以下・壁倍率5.0以下は、その値ちょうどを含む。
  • 条文の数値要件は「超」か「以下」かで結論が変わるため、選択肢の言い換え(「超」を「以上」にすり替える等)に注意する。

用語の正確な理解は、学科試験の得点に直結します。効率よく学ぶ方法は、建築士は独学で合格できるかで整理しています。

構造の実務でキャリアを見直したくなったら、建築士・設計者の転職エージェント比較もあわせてどうぞ。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

一問一答

Q. 「高さ16mを超える」に16mちょうどは含まれるか。

答えを見る

含まれない。「超(超える)」は基準点を含まないため、16.0mちょうどは「16m以下」側になる。

Q. 「延べ面積200㎡以下」に200㎡ちょうどは含まれるか。

答えを見る

含まれる。「以下」は基準点を含むため、200㎡ちょうどは200㎡以下に該当する。

Q. 基準点を含む言葉と含まない言葉を見分けるコツは。

答えを見る

「以」がつくか。以上・以下・以内・以前・以後は含み、超・未満・前・後は含まない。

この記事のカテゴリの記事一覧は用語解説にまとめています。

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

高さ・面積・荷重・断面などの構造の数値を1冊で引ける定番のリファレンスです。

最終判断は、所管行政庁または確認検査機関に確認してください。本記事は2026年6月時点の情報をもとに作成しています。具体の数値要件は各条文・告示で確認してください。

参照

  • 法令における用語の用法(以上・以下・超・未満・以内・以前・以後の基準点の扱い)
  • 建築基準法 第20条・第6条・第88条/施行令 第36条の2・第46条・第138条
  • 各数値要件の根拠は当サイトの各解説記事を参照

この記事を書いた人

ルート君

建築士試験と構造法規を一緒に学ぶキャラクター。